令和2年度 北上済生会病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 620 121 92 196 146 168 356 576 520 162
▼令和2年度DPC対象(※)の退院患者数は2,957名でした。当院は令和2年11月に新築移転を行ったため、一定期間入院の受け入れを縮小していたことにより、前年度比で968名少なくなっています。
▼当院は地域周産期母子医療センターに指定されており、新生児を中心とした0歳~9歳の区分が全体の約25%を占めています。
▼次いで70歳代・80歳代が、それぞれ全体の約20%・約17%ずつを占めています。骨折や脊椎手術、脳卒中、白内障で入院する患者さんが多いためと考えられます。

※DPCとは、日本における診断群分類 (Diagnosis Procedure Combination)です。
診断(Diagnosis)・処置や検査、手術(Procedure)・副傷病・重症度等の組み合わせ(Combination)により、患者さんごとに14桁のDPCコードとして決定されます。 また、労災や自然分娩の方など、DPC対象とならない患者さんの人数は含まれていませんので、実際の入院患者数とは異なります。

▼患者さん個人の特定がされないよう、以降の表においては10人未満である項目に、ハイフン(-)を記載しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 9.70 9.53 0.00 78.70
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2なし 8.83
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり 手術・処置等2なし 10.83
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 5.86
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 20.51
▼内科(総合診療科含む)では、胆管結石や虚血性大腸炎、急性出血性胃潰瘍などの症例がありました。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 164 6.98 6.13 0.00 0.00
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 定義副傷病なし 87 4.06 6.47 0.00 1.87
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 59 4.80 6.46 0.00 3.07
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 47 4.02 5.63 0.00 1.91
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 46 3.70 5.86 0.00 5.35
▼1番目は、新生児の入院です。早産児・帝切児症候群・新生児黄疸・新生児一過性多呼吸・胎便吸引症候群・新生児感染症などの症例がありました。
▼2番目は、急性気管支炎、急性細気管支炎などの気管支炎症例です。
▼3番目は、気管支喘息発作や小児喘息性気管支炎の症例です。
▼4番目は、クループ症候群・急性声門下喉頭炎・急性扁桃炎での症例です。
▼5番目は、感染性胃腸炎や急性胃腸炎の症例です。

上の表のほか、早産児・低出生体重児・新生児呼吸窮迫症候群・熱性けいれん・川崎病などの症例がありました。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 46 5.93 4.86 0.00 72.39
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病なし 10 18.20 16.19 0.00 76.20
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 5.64
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 6.41
060020xx99x0xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 10.73
▼1番目は、鼠径ヘルニアに対し、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(TAPP)を施行した症例です。
▼2番目は、結腸癌(上行結腸癌、横行結腸癌、下行結腸癌、S状結腸癌など)で腹腔鏡下結腸切除術を施行した症例です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 63 36.90 18.81 9.52 81.68
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 52 58.19 25.09 3.85 82.52
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 50 35.48 16.10 2.00 69.54
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 49 49.84 23.36 2.04 73.98
160620xx02xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 関節滑膜切除術等 34 13.82 7.04 0.00 41.24
▼1番目は、胸椎圧迫骨折や腰椎圧迫骨折の症例です(腰椎多発圧迫骨折を除く)
▼2番目は、大腿骨(頚部・頚部基部・転子部・転子下・大転子・骨幹部など)の骨折により、骨折観血的手術や人工骨頭挿入術が行われた症例です。
▼3番目は、腰部脊柱管狭窄症で椎弓形成術・切除術が行われた症例です。
▼4番目は、変形性膝関節症で人工関節置換術を施行した症例です。
▼5番目は、前十字靱帯断裂で関節鏡下靱帯断裂形成術を施行した症例です。

上の表に続いて、半月板断裂に対する関節鏡下切除・縫合術の症例や、頚椎症性脊髄症の椎弓形成術、腰椎椎間板ヘルニアの椎間板摘出、骨盤骨折などの症例がありました。

※1~4番目の症例は、回復期リハビリテーション病棟での機能回復のため、平均在院日数が長くなっています。
※身体機能の早期回復を目的に、入院後早い時期からのリハビリテーション開始に努めています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 40.10 15.64 10.00 69.80
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 13 71.23 18.86 0.00 78.92
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 15.66
010060x0990211 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 17.44
010060x2990411 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 17.35
▼1番目は、急性期の脳梗塞症例で、エダラボン(脳を保護する薬剤)の点滴治療及びリハビリテーションが行われた症例です。
▼2番目は、脳出血(脳皮質下・被殻・視床・脳幹部出血など)の治療及びリハビリテーションが行われた症例です。

※1~2番目の症例は、回復期リハビリテーション病棟での機能回復のため、平均在院日数が長くなっています。
※身体機能の早期回復を目的に、入院後早い時期からのリハビリテーション開始に努めています。
産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 71 8.37 9.45 0.00 33.51
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし 27 32.26 21.68 22.22 29.52
120140xxxxxxxx 流産 20 2.90 2.42 0.00 34.30
120170x101xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 子宮破裂手術等 13 40.31 37.20 7.69 33.15
120165xx99xxxx 妊娠合併症等 手術なし 10 10.40 11.19 0.00 31.10
▼1番目は、胎児機能不全・骨盤位・前期破水・既往帝切後妊娠・回旋異常・分娩予定日超過・羊水過少症などの疾患により、帝王切開術が施行された症例です。
▼2番目は、切迫早産や双胎妊娠で入院となり、母体管理が行われた症例です(手術なし)。
▼3番目は、流産(稽留流産、不全流産、自然流産)の症例です。
▼4番目は、切迫早産や双胎妊娠で入院となり、母体管理が行われた症例です(手術なし・入院時妊娠週数34週未満)。
▼5番目は、妊娠高血圧症候群のため入院となり、母体管理が行われた症例です(手術なし)。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 245 1.70 2.76 0.00 88.00
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片眼 5.79
020220xx01xxx0 緑内障 緑内障手術 濾過手術片眼 9.79
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり 3.22
020340xx97xxxx 虹彩・毛様体の障害 手術あり 6.48
▼1番目は、白内障に対する水晶体再建術の症例です。

※緑内障に対する緑内障手術(流出路再建術、濾過手術、緑内障治療用インプラント挿入術など)施行の症例もありました。
脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 55.27 15.66 0.00 77.45
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 11 4.09 4.94 0.00 71.36
010155xxxxx1xx 運動ニューロン疾患等 手術・処置等21あり 22.18
010060x0990210 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 3、4又は5 22.09
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 17.44
▼1番目は、発症後4日以内の脳梗塞で、主にリハビリテーションが行われた症例です。
▼2番目は、末梢性めまい症や良性頭位発作性めまいなどの、めまい症例です。

※1番目の症例は、回復期リハビリテーション病棟での機能回復のため、平均在院日数が長くなっています。
※身体機能の早期回復を目的に、入院後早い時期からのリハビリテーション開始に努めています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 18 15.61 11.04 5.56 70.44
110280xx9901xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 11 16.00 14.01 0.00 67.09
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.00
110080xx9900xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 10.08
110200xx99xxxx 前立腺肥大症等 手術なし 6.38
▼1番目は、慢性腎不全(慢性腎臓病ステージG5D)のため、慢性維持透析を行った症例です。
▼2番目は、慢性腎不全(慢性腎臓病ステージG5D)のため、導入期における透析を行った症例です。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801299x000 肺炎等(市中肺炎かつ15歳以上65歳未満) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア0 9.08
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なしA-DROP スコア2 15.71
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 2.04
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 20.51
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 6.46
▼令和2年度は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する対応等のため、入院診療を縮小しておりました。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 50 33.20 17.23 6.00 84.70
160650xx99x0xx コンパートメント症候群 手術なし 手術・処置等2なし 24 44.04 24.08 20.83 85.54
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 21 2.00 2.04 0.00 62.19
050130xx97000x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 10 52.20 22.43 0.00 86.40
050130xx9901xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等21あり 18.64
▼1番目は、急性心不全や慢性心不全の増悪症例です。
▼2番目は、他院で急性心筋梗塞や心臓弁膜症、急性心不全等の手術・治療が行われ、当院で心機能の管理を行いながらリハビリを行うために入院となった症例です。
▼3番目は、睡眠時無呼吸症候群の検査入院です。
▼4番目は、急性心不全や慢性心不全の増悪症例のうち、輸血を行った症例です。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
170020xxxxxx0x 精神作用物質使用による精神及び行動の障害 定義副傷病なし 3.74
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 4.94
060380xxxxx00x ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 5.86
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 7.71
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 9.76
▼救急科では、急性アルコール中毒やめまい、消化器疾患による入院がありました。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 151 2.03 2.66 0.00 64.23
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 8.11
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 3.00
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 手術なし 手術・処置等2なし 9.76
060020xx99x0xx 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 10.73
▼1番目は、大腸ポリープに対し、内視鏡を用いてポリープの切除(EMR)を行った症例です。

※総胆管結石、早期胃癌、胆道疾患の症例がありました。
血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等21あり 33.50
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8.15
180040xx97x1xx 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置等2なし 9.44
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 11.04
050180xx02xxxx 静脈・リンパ管疾患 下肢静脈瘤手術等 2.74
▼血管外科では、慢性腎不全による透析目的で、内シャント造設等のための入院がありました。

※上記3番目の症例は、透析患者さんのシャントが狭窄したため、その部分を広げる手術や、新たにシャントを造設した症例です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 11 1 7
大腸癌 1 7
乳癌 1 7
肺癌 1 7
肝癌 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
▼UICC TNM分類とは、UICC(国際対がん連合)が定めた、がんの進行度を判定する基準として使用されている分類方法です。部位ごとに原発がんの大きさや広がり、深さをT、原発がんの領域リンパ節転移の状況をN、他臓器への遠隔転移をMで分類し、TNMの組み合わせで病期(ステージ)を判定します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 10.00
中等症 11 17.55 80.73
重症 52.17
超重症
不明
▼市中肺炎の重症度分類には、年齢(Age)・脱水(Dehydration)・呼吸状態(Respiration)・意識障害(Orientation)・収縮期血圧(Pressure)の頭文字をとったA-DROPスコアを用います。1項目1点の5点満点であり、0点は軽症、1~2点は中等症、3点は重症、4~5点は超重症となります。

※市中肺炎とは、医療機関外で日常生活をしている成人の方が発症する肺炎です。この集計では、誤嚥性肺炎や間質性肺炎、小児の肺炎は対象外となります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 64 49.91 78.22 3.01
その他 69 71.17 75.43 0.00
▼この表は、脳梗塞で入院となった症例を、発症後3日以内とそれ以降とで分類したものです。約49%の症例が発症後3日以内での入院となっています。「その他」の場合では、リハビリ目的で当院に転院された症例がほとんどです。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術
K654 内視鏡的消化管止血術
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他)
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの)
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) 14 0.00 33.29 0.00 0.00
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度)
▼出生直後の新生児にみられる呼吸循環不全を主とした病態を、新生児仮死といいます。新生児仮死の評価法として、Apgar score(アプガースコア)が用いられます。これは皮膚色・心拍・反射・筋緊張・呼吸の状態について、それぞれ0~2点を付けるもので(合計10点満点)、出生1分後と5分後に判定します。仮死第1度(軽度新生児仮死)は、Apgar score4点~6点、仮死第2度(重症新生児仮死)は、3点以下に相当します。
▼気道の吸引や酸素投与、皮膚への刺激等により蘇生を行います。重症の場合には、気管挿管による蘇生が必要な場合があります。
外科
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 48 1.40 3.56 0.00 71.46
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 12 17.58 15.92 0.00 77.00
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K7434 痔核手術(脱肛を含む)(根治手術)
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術)
▼主に腹腔鏡下での手術が行われています。
▼1番目は、鼡径ヘルニアに対する腹腔鏡下での手術(TAPP)です。
▼2番目は、結腸癌(上行結腸癌、横行結腸癌、下行結腸癌、S状結腸癌など)での腹腔鏡下切除術です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 65 2.94 36.38 4.62 70.28
K0821 人工関節置換術(膝) 64 2.98 44.69 1.56 73.42
K0461 骨折観血的手術(大腿) 45 3.04 44.09 6.67 81.07
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿) 43 2.53 16.40 0.00 58.67
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 24 1.38 26.00 0.00 43.88
▼1番目は、腰部脊柱管狭窄症や頚椎症性脊髄症などに対する椎弓形成術です。
▼2番目は、変形性膝関節症での人工関節置換術です。
▼3番目は、大腿骨(頚部・頚部基部・転子部・転子下・大転子・骨幹部など)の骨折で、骨折観血的手術により骨折部を固定するものです。
▼4番目は、前腕骨(橈骨・尺骨)や下腿骨(脛骨・腓骨)の骨折で、骨折観血的手術により骨折部を固定するものです。
▼5番目は、前十字靭帯断裂に対し、関節鏡下で靱帯断裂形成を行ったものです。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K386 気管切開術
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他)
産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 83 7.39 6.12 0.00 32.99
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 32 1.44 6.25 1.20 33.72
K9091ロ 流産手術(妊娠11週までの場合)(その他のもの) 18 0.67 1.00 0.00 32.67
K867 子宮頸部(腟部)切除術
K877 子宮全摘術
▼1番目は、骨盤位・前期破水・既往帝切後妊娠・回旋異常・分娩予定日超過・羊水過少症などの疾患により、予定での帝王切開術を行ったものです。
▼2番目は、胎児機能不全・分娩停止・常位胎盤早期剥離などにより、緊急で行われた帝王切開術です。
▼3番目は、流産の場合に子宮内容を取り除く手術です。
▼4番目は、子宮頸部高度異形成に対して行われる円錐切除です。
▼5番目は、子宮筋腫で子宮を全摘出する術式です。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 246 0.00 0.70 0.00 76.18
K2683 緑内障手術(濾過手術)
K2682 緑内障手術(流出路再建術)
K2684 緑内障手術(緑内障治療用インプラント挿入術)(プレートなし)
K224 翼状片手術(弁の移植を要する)
▼1番目は、白内障で水晶体再建術を行った症例です。
脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K386 気管切開術
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの)
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純)
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施)
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-3 植込型心電図記録計移植術
K386 気管切開術
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 132 0.01 1.01 0.00 64.41
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 21 0.00 1.29 0.00 60.90
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)
K722 小腸結腸内視鏡的止血術
▼1番目は、直径が2㎝未満の大腸ポリープに対する、内視鏡下によるポリープ切除(EMR)です。
▼2番目は、直径が2㎝以上の大腸ポリープに対する、内視鏡下によるポリープ切除(EMR)です。
血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 12 0.00 1.58 0.00 69.83
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈)
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施)
K6121ロ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴う)
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術
▼1番目は、慢性腎不全で透析を行う際に使用する内シャント(血液透析で充分な血液量を確保するため、、動脈と静脈を体内で直接つなぎ合わせた血管)を造設する手術です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 35 1.18
異なる
▼それぞれの疾患が入院のきっかけとなったものは「同一」、入院後に発症した場合などは「異なる」として分けています。
▼手術・処置等の合併症は、透析のシャントが閉塞・狭窄したため拡張術を行うための入院や、整形外科で以前に入れた人工関節の脱臼などでの入院、また消化管に留置されたステント部が再度閉塞・狭窄したため再挿入した症例などです。
更新履歴
2021/9/27
令和2年度病院指標公開