脳神経内科とは
脳神経内科は一言でいうと、神経・筋疾患を内科的に扱う科です。対象となる臓器は脳・脊髄、末梢神経、筋と広範な疾患を扱います。症候のうえでも頭痛、めまい、筋力低下や不随意運動、知覚障害、歩行障害、認知機能の異常、てんかんと広範です。また、脳卒中やギランバレー症候群などの急性疾患から、パーキンソン病や認知症などの慢性疾患まで様々です。
現在日本脳神経学会認定 神経内科専門医が2名在籍しています。
脳卒中リハビリテーション
当科の入院患者さんの多くは脳卒中後のリハビリテーションを目的とした患者さんです。当院は回復期リハビリテーション病棟を備えていますので、対象となる患者さんは365日リハビリテーションを行っています。
2025年2月にドライビングシミュレータを設置し、自動車運転技能の評価がより詳細に行えるようになりました。
稼働は令和7年6月の予定です。
アルツハイマー型認知症に対する抗アミロイドβ抗体薬
抗アミロイドβ抗体薬は近年軽症アルツハイマー型認知症に適応となりました。本剤はアルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβを除去するという原因療法として注目を集めています。当科は、日本神経学会、日本老年医学会、日本精神神経学会、日本脳神経外科学会のいずれかの専門医が2名以上配置されているという本剤の施設基準を満たしており、現在治療を行っています。
ボツリヌス治療
片側顔面けいれん、眼瞼けいれん、痙性斜頸、上下肢痙縮に対して施注を行っています。
原発性腋窩多汗症の施注は行っておりません。
神経生理学的検査
脳波、針筋電図、誘発筋電図、体性感覚誘発電位検査を行っております。
主な治療対象
疾患名 |
関連する疾患 |
脳血管障害 |
脳梗塞急性期、脳卒中リハビリテーション |
発作性疾患 |
片頭痛など頭痛、めまい、てんかん |
認知症 |
アルツハイマー型認知症、前頭側頭葉変性症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症 |
変性疾患 |
パーキンソン病、その他のパーキンソン症候群、筋萎縮性側索硬化症 |
末梢神経疾患 |
ポリニューロパチー、手根管症候群、肘部管症候群などは誘発筋電図検査で確認します。 |
筋疾患 |
多発性筋炎、重症筋無力症 |
その他 |
内科疾患に伴う神経障害など |