北上済生会病院

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病院のご案内

院長挨拶

「地域の皆様に親しまれる病院」を目指して

                                                                                                                     病院長 福島 明宗

 この度、令和6年4月1日付で第19代の病院長を拝命いたしました福島明宗(ふくしま あきむね)です。私は36年間にわたり岩手医科大学に在職し、産婦人科(周産期)医療および遺伝医療に携わって参りました。当院と岩手医科大学は人材派遣を含め深い繋がりがあり、私はそれらを通じて地域の事情をある程度の理解しておりました。しかしながら肌感覚としての理解は不十分であり、今後も地域に溶け込むように更なる努力を続けていく所存です。当院は令和2年11月22日に、旧病院からさほど離れない市内中心部に新築移転いたしました。利便性が良い場所に位置しておりますが、さらに令和6年4月からは北上市を始めとする関係各位のご配慮によりコミュニティーバスの巡回地点としていただきました。済生会の3つの活動目標である、「生活困窮者を済う(すくう)」、「医療で地域の生(いのち)を守る」、「会を挙げ、医療・福祉の切れ目ないサービス」に則り、これからは「市民病院」としての立ち位置を自覚し、全職員一丸となって、安心・安全な医療の提供を目指していく所存です。
 さて当院の母体となる恩賜財団済生会ですが、明治天皇陛下が社会に増大した困窮者に医療を行い、それによって生を救うことを目的として済生勅語を発せられ、御下賜金と全国からの寄付金により明治44年に設立されました。戦後の社会情勢の変化により、昭和27年からは新たに社会福祉法人恩賜財団済生会として、現在全国40都道府県に400施設(病院数81)を数える全国最大級の保健・医療・福祉グループを展開し、施薬救療**の精神の元、無料・低額診療事業***など、他に類を見ない医療の提供を行ってきております。初代総裁は伏見宮貞愛親王、現在は秋篠宮文仁皇嗣殿下が第6代目総裁をお務めであります。なお当院は昭和11年から、済生会の一員になり、現在に至っております。
 これからも北上済生会病院をどうぞよろしくお願い申し上げます。



*恩賜財団の表記がと二段組みでの表記の謂れは、時の桂太郎総理大臣が財団の名称を「恩賜財団済生会」として明治天皇にお伺いしたところ、「済生の事業は天皇と国民が一緒になって行うのであるから、皇室だけが先行するような恩賜財団は適当ではない」とお許しにならなかったため、後日恩賜財団と小さく2行に分けた組文字にして目立たなく表記することでお許しが出たことに由来しております。
**「施薬救療」は、皇室には代々、施薬(無償で薬を施すこと)、救療(無償で治療すること)によって国民を救済する伝統に由来しております。
***「無料・低額診療事業」とは、生活困難な方が、経済的な理由によって必要な医療をうける機会を制限されないよう、無料または低額な料金で医療を受けていただくもので、社会福祉法に位置づけられており、他に類を見ない済生会事業となっております。


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